認知症カフェの役割
現在、浦安市内には6カ所の認知症カフェがあります。
認知症と診断されたご本人や家族が、同じ境遇を経験した人や、
仕事として関わる人たち、地域の人たちとゆったりと語らう場所として機能しています。
~オムソーリ・カフェについて~
私の父が、前頭側頭型認知症と診断されたのをきっかけに、
『オムソーリ~認知症から家族を守る、分かち合い社会の実現~プロジェクト』を
2013年8月に立ち上げました。
2013年12月22日、浦安市で初めての認知症カフェ『オムソーリ・カフェ』をスタート。月に一度の開催で、現在も継続しています。この活動を通して、認知症カフェの役割が新しく見えてきました。
オムソーリ・カフェ。当初は2つの目的を持って始めました。一つは、認知症者が自宅以外で地域の人と語らい、社会に接する機会を作ること。もう一つは、介護する家族の誰にも言えない心の痛みを吐き出し、良い情報を交換し合うこと。
痴呆という言葉こそ使われなくなったものの、未だに認知症に対する偏見を恐れて、当事者はなかなか周囲の人に打ち明けられずにいます。人間誰しも辛いことがあれば吐き出したくなるもの。
涙とともに吐き出す人もいれば、怒りとともに吐き出す人もいます。素直に気持ちを吐き出すことで、気持ちをリセットし、明日からの生活が前向きで明るくなってくれたら、という想いで始めたのです。
これまで認知症カフェの開催を積み重ねることで認識できた役割もあります。一つは同じ境遇の人同士の繋がり。自分の気持ちや体験をさらけ出して語り合った同士としての特別な仲間意識が芽生えます。
カフェを続けることで、こんなにも応援してくれている人たちがいるんだ、ということにも気付かされました。誰かが一方的に支えるのではなく、参加者同士、みんなで支え合う。それが、とても心地よい。人は支え合って生きるのが本能的に良いのかもしれません。
オムソーリ・プロジェクトの過去の活動などはこちらから
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